2015/06/03 07:10:59 News/ニュース by Omori-lodge
大森ロッヂ新棟 店舗付長屋の木造3階建て賃貸住宅
「運ぶ家」内覧会のお知らせ
日時:6月12日(金)・13日(土)/11:00〜18:00
住所:大田区大森西3-21-5大森ロッヂI棟/京浜急行「大森町駅」徒歩2分
※JRの大森駅ではございませんのでお気を付けください
ヒメシャラやヤマボウシの花が咲き始めるこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。この度、大森ロッヂ新棟「運ぶ家」が完成しましたので、内覧会のご案内を差し上げます。
▼設計:古谷デザイン建築設計事務所様より
表面上の仕様のみを比較し、求める賃貸条件を満たす部屋を仲介業者を通じて探すという賃貸不動産の流通の現状では、住まいの本質的価値が語られることはありません。投資対象としての賃貸住宅、ハウスメーカーによる画一型賃貸住宅のあり方に疑問をもった私たちは、入居者とオーナーが企画段階から直接結びつくことで、理想の店舗兼用住宅を創り出したい。そういう思いが関係者で重なり開発を進めていくことになりました。
昭和の趣を残す8棟の木造住宅を順次リノベーションして作りあげてきた大森ロッヂでは、路地を介した入居者間の緩やかな繋がりをもつコミュニティが様々なイベントを通じて育まれてきました。今回その敷地の一角に新築された店舗付き2戸長屋「運ぶ家」は賃貸住宅の新しい仕組みにチャレンジしています。賃貸住宅でありながら入居者を先に決め、施主、設計者、入居者2組の4者により、入居者があたかも自宅を建てるのと同じようなプロセスを経て本プロジェクトは進められました。路面の飲食店舗および2階テラス空間が地域と繋がり、これまでの路地とも繋がります。新しく動き出す街の起点としてこの建築は設計されました。
運ぶ家は店舗、テラス、住居スペースと3層に繋がる空間を2つ並列させ、2階のテラスで気配をつなげる設計としています。既存の木造リノベーション住宅群のデザインテイストを踏襲すべく、準防火地域において燃え代設計を導入しテラス部分に露出させた150角木柱によって、3階住居スペースがお神輿状に持ち上げられる構成としています。価値を発信する土台を1階店舗スペース、2階テラス(空中路地)はデザインコンセプトである新しい風をロッヂ全体に吹通す風穴であると見立てています。
運ぶ家はまた入居者の夢を叶える家でもあります。衣食住をテーマにした「yamamoto store」店主が手掛けるオリジナル制作鞄を展示。カフェスペースも作られます。「たぐい食堂」のご主人は古いものや民芸が好きで念願のおにぎり定食を出すお店をオープンします。各人の夢を運んで各々が成長する思いも込めて豊富な植栽を植え込みました。また附帯する中庭には5.4m×5.4m(九間)のタタキを設え、通年のイベント、餅つき大会、夏祭り、新酒ワイン、ピザの会開催時に、大勢の集まりに対応できるようにしています。
是非、多くの方々にご覧いただきたいと思います。お待ちしております。
▼「運ぶ家」ネーミングの由来
夢を運ぶ 足を運ぶ 箸を運ぶ 事を運ぶ 神を運ぶ 良い方向に運ぶ
かたちに箱船感もあり、はこぶねという音感も
▼Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/723824621073126/