昭和の趣を残す8棟の木造住宅を順次リノベーションしてきた大森ロッヂでは、路地を介した緩やかなつながりが形作られて来ました。
今回その敷地の一角に店舗付き2戸長屋“運ぶ家”が新築され、住む人、作る人に加えて、食べる人、そこに集う人がさらに楽しめる、街に広がる大森ロッヂとなります。
○Community spaceではなくConvivial place
コミュニティーは形成するものではなく、自立した個性の発露によって醸成されるものという考え。街角再生を通して互いに触れ合い、共に愉しむ場づくりを目指しています。
○ヒト・モノ・マのゆるやかなつながり
住まう人、場を構成するエレメント、そしてその距離感が都合よく良い加減であること。これは皆がいきいきとするための最低条件と考えています。
○借りて住む。そのあり方の創造
常に柔軟でクリエイティブでありたいと考えています。借りて住む価値は何なのか? 買うか借りるかの二元論を超えて住む価値の最大化を表現していきたいと思います。
土地は、いのち育むもの。農地であれば作物を育み、庭であれば木や草や花や虫を、そこに訪れる鳥を育む。共同住宅であれば、住む人のいのちを育むものであるはず。
住む人が、一人ずつまた一緒に、ありのままにゆるやかに暮らせる場所でありたい。草にもながれ、虫にもながれ、私にもながれる、「いのち」そのものを感じられますように。